『ただでさえ、バイクの後ろに乗るってことは密着しなきゃならねぇ。ホントはそれも嫌なんだよ。……コソッ、俺のだって乗せてねぇんだもん。』


それはもしかして、ヤキモチ…?というものですか?



『今度、廉のバイクも乗ってみたいな。
廉のバイクすっごいカッコ良かったから。』



『本当か!?今度乗せてやるよ!!』


ふふっ。可愛い。
さっきまで眉間にシワ寄せてたのにもうニコニコ笑顔だ。


『じゃあ、もう門限近いしまた来週ね。』



『そうだな。』



『……久玲愛。何かあったらすぐ言うんだぞ。頼りにならねぇかもしれないけど、話すだけでも少しは楽になるからな。』


『うん。ありがとう。廉もね。』



『おう。』



この時の廉の言葉にもっと甘えてたら良かったのかな。



私は廉の言葉に深い意味を考えずただ、廉は優しいなぁ。としか思っていなかった。