『さてとっ、車戻ってドライブでもすっか!!』


『えっ!やったぁぁ!!』


廉がなんで恨まれてるのか知りたいけどここは、我慢して廉が話してくれるまで待つことにした。



車へとわたしたちは戻る。



『廉は、兄弟とか居るの?』


『いるよ!下に弟と妹が。俺、長男』


『そうなんだ!長男なんだ!通りでしっかりしてると思った〜〜』



『えっ!?どこが!?』



『こうやって歩道側歩かせてくれる所とか。段になってる所とか教えてくれたり、気遣いを凄くしてくれる。』



きっと無意識なんだろうな。



『久玲愛は、家族思いだよな。頑張ってバイトして生活費稼いで、学校も毎日行って勉強も頑張ってるし俺、久玲愛のそんなところすげぇ尊敬してんだ。
俺は今まで中途半端だったから。』 



『でも、わたし頑張ることしか出来ない。上手く人間関係も付き合えないし、話すときも下手くそで、言いたいこと伝えたいことが上手く伝わらない。』


『伝わってるよ。少なくとも俺にはね。
いいんだよ。ちょっとずつ。ちょっとずつ前に進めば。』


『うん。ありがとう。』



『はい、どーぞお姫様。』


廉の車の置いていた場所に着いて助手席のドアを開けてくれる。


『ありがとう。王子様。』


なんとなく私も言ってみた(笑)



そうしたら2人して笑った。

なんか廉と居ると自然に突っ込めるしノリが良くて、楽しい。



『さてー、どこ行くかなーー。夕方まであと少しか〜。あんまり、遠くまで行けねぇーからなぁ。』



『廉ッッ。わたしシャボン玉やりたい!前インスタンで写真見ててやりたくなった!!』



『シャボン玉かー!!懐かしいなぁw
いいよ!!』