それから私はどれくらい泣いてたのか分からないぐらいずっと泣いてて
泣いたらスッキリした!



『廉ッッ!ありがとうッッ!!』



私は今までに無いくらい思いっきり笑った。



『……っ。』



『え!?!?廉!?!?
なんで泣いてるの!?!?
やっぱり鼻水いやだった!?ごめん!ほんとゴメン!!!』




『……っ。ちげーよ。初めてちゃんと心の奥底から笑ってくれた。嬉しいっ』




廉…。


本当に貴方は優しいんだね。
私には勿体無いくらいだよ。



これが、幸せ……っていうのかな。
そう思っていた矢先。



廉が険しい顔をした。



『久玲愛。わりぃ。ちょっとこっちきて』


廉が私の手を引っ張って物陰に隠れる。 



私は全然何もわからないままだったけど、こんな時なのに私の頭が冴えている。



バイクの音がして、ふとあの言葉を思い出した。



"昔ちょっとあって恨まれてんだ。"



もしかして…








予感的中。




バイクの音がだんだん近づいてきたと思ったら数人の男の人がこの公園の駐車場にバイクを止めてこっちにやってきた。




??『あっっれぇえ?居ねぇーじゃん。
ここに居るって情報デマだったのか。』




??『わざわざこんな所まで来たのにな。』




??『帰ろーぜ?
何もねぇーしこんなど田舎』




良かった。何とか帰ってくれそう。
安心しきってた私が馬鹿だった。



ジャリッ。 



っっ。
どうしよう。



??『誰か居るのか!?!?』


??『出てこいや!!!居るんだろ!!』





『…ボソッ

久玲愛。大丈夫だ。ここで待ってろ。』




廉は私が居る事をバレないように反対側に回って男の人の前に姿を現す。