ピピピピピピ


6時起床。
天祢くんが迎えに来るからいつもより早めに起きて支度を始める。

身だしなみは、しっかりしなきゃね。


8時。


家を出て駐車場には、バイクに股がって携帯をイジってる天祢くんが居た。



イカツイ単車。
廉には負けるけど(笑)



私を見た瞬間、お辞儀をされたので私もお辞儀をした。


『響 久怜愛ちゃんですよね。』




『はい。』



『廉さんが大変御迷惑をお掛けしてすみません。この前少し会いましたよね。』



『こちらこそわざわざ私なんかの為にこんな所まですみません。
よろしくお願いします。』



『いいえ。とんでもないです。
確か鈴宮高校ですよね。電話番号登録しといて下さい。何かあった時や送迎の時間が変わるときなど。今日は夕方何時頃になりそうですか??』


『はい!ありがとう御座います!
3時半に授業が終わります。』



『それなら3時半ぐらいに学校の駐車場の所で待ってます。』



よく見たら天祢くんも中々綺麗な顔立ちしてる。
それにちゃんと丁寧な言葉
やっぱり廉の周りは特別な人達ばかりだ。



似たもの同士が集まるってゆーのはどうやら本当らしい。


『…バイク乗ったことありますか?』



『無いです。』


『ちょっと失礼しますね。』




ヒョイッと私を持ち上げてバイクに乗っける。



『廉さんには、一歩も触れるな言われたけど、今のはしゃーないよな…うん。
とゆーか、響さん軽すぎ。もっと飯食え。』



え、あれ??急に口調が変わったんだけど。
こっちが素??



『今のが素だよ。』



『え、テレパシー?』



『アホか。口に出てたわ。』



前言撤回…。
丁寧な言葉遣いじゃなくなった。


『え…気をつけなきゃ…。』



『ほら、モタモタしてねぇーで学校行くぞ。』