『頼んでも…良いのかな?お願いします。』
『いや、元は巻き込んだ俺がわりぃ。俺がしっかりしていれば。申し訳無い…。』
『いや、良いんだよ!!私は大丈夫だから』
明るめにそう私は言う。本当は怖いくせに強がる。
それに廉は気付いてるだろうなぁ。
『ごめんな。強がってることぐらい分かる。俺には強がんな。本音を言え。』
ほらね、バレてる。
本音か…。言いたいけど、気を遣っちゃって言えないんだよな。
『うん。ありがとう。』
『明日の朝から行かせるようにするから。バイクでの送迎になると思うし、男だけど大丈夫…かな??』
この前の廉の感じで分かる。
廉の優しい声。暖かい声。
きっと、天祢くんは廉から信頼されてる人なんだ。
『うん。分かった。大丈夫だよ!!廉の信頼してる人なら全然怖くない!
学校始まるのは〜…8時半だよ!!』
『ありがとう。俺が小さい時からの奴だからすげぇー信頼してんだ。
分かった。8時ぐらいに行くように言っとくわ』
『だと思った。前、天祢くんと会ったとき廉の声凄く優しい声してた。
りょーかいです!』
『そうだった?お前スゲェーな。
明日学校だろ?早めに寝ろよ。』
『うん。早めに寝る。じゃあ……おやすみなさい』
『おう、おやすみ。』
廉の声聞けて嬉しい。
一つ嫌な事あっても廉の声聞くだけで幸せいっぱいになる。
嫌な事忘れられる。
こんな気持ちになったの初めて。
廉は私と付き合えて良かったって思ってるのかな?
いや、思われるように私がしなきゃ。
廉と付き合ってから、少しずつ私も変われてるのか……な…?
私は幸せな気持ちで睡魔に襲われた。