契約を交わしてから1週間…質問が殺到、紺碧はなんか変だし、知らない子からなんか言われるし…はぁ。疲れるよ



「千紀」



あ、湊音が迎えに来たからもう行くね



「今行くー!」



「あ、こら、走るな。危ないだろ」



「ごめんごめん。心配しすぎだよ?」



「心配くらいするだろ、ついこの間も転んでたんだから」



「ち、ちがうよ?!あれは未遂だから!」



「いや、あれはもう転んでた」



転んでないっていってるのに信じてくれないから思いっきり睨んどいた



「睨んでも意味無いぞー」



「に、睨んでませんー」



「はいはい。ほら、ここ段差あるから気をつけろ」



「わかっキャッ」



「っぶな!」



「は、ははは…すみませんでした…」



「ほら、行くぞ」



ギュッ



(…手、てぇぇぇ…手が…)



((コソッ))「「まぁ、微笑ましいわねぇ♡」」



((コソッ))「なによあれ、湊音様と手なんか繋いじゃって…」



((コソッ))「ちょ、ちょっとやめなさいよ、あのこ、あの西園寺家の長女なのよ?!」



((コソッ))「え?!そ、そうだったの?」



((コソッ))「聞こえてなかったかしら…」



もー、全部聞こえてるって…



「はー。」



「どうした?ため息なんかついて」



「あ、なんでもないよ!」



ムッ



あ、湊音が、拗ねた



「そのさ、何でもないよっていうのやめろよ…」



「あ、やだよね、ごめん…」



「やだっていうか、千紀は溜め込んだりする癖があるらしいからできるだけ話してほしい」



「わ、わかったよ…って、え?」



「ん?なんだ?」



「あるらしいからって、誰にそんなこと聞いたの?」



「それは…」



ゴクッ「それは?」



「内緒だ」



「な、なんでよ!?」



「何でもだ」



「もー!」



「ほら、あんまり怒るな、中庭についたからお昼ご飯食べような」



「う、うん」



まただよ…いつも湊音のペースにもってかれちゃう!



「ほら、あーん」



「っな?!や、やめてよ!子供じゃないんだから」



「プッ、千紀顔が真っ赤」



「湊音のせいでしょ!」



「そんなに恥ずかしかったか?」



「そうだよぉ」



「ごめんな?からかって」



クシャ



「う、うん。許す」



頭撫でるの、ずるいーーーーー!!