「千紀?ほんとに大丈夫だったか?」
「うん!大丈夫だよー!それより、なんでみんな湊音に敬語だったの?」
「や、それは…俺がトップだから…かな?」
「トップ?」
「…あー、Lクラスでトップってこと…なんか自分で言うのもなんだけどな」
「えー!す、すごいね?!」
「すごいって、千紀のほうがすごいだろ?」
「え?」
「千紀はSクラスでトップだろ」
「あ、そっか笑」
「でも、Lクラスはテスト内容とかが違って難しいって言ってたよ?」
「あぁ。主人のためにどれだけ尽くせるかとかな」
「そ、そんなことするんだ…」
「まあな笑そういえば」
「……」
「千紀?」
「っえ?あ、あぁ!なんだっけ?」
「なんだっけって…どうした?やっぱりさっき、なんかあったのか?」
「や、ちがくてさ…」
「ん?」
「やっぱりみんな、家柄で寄ってくるのかなって…や、別にこんなこと気にしても何も変わらないんだけどさ!誰も性格は見てくれないんだなって…もし、私の性格が最悪だったらどうするんだろうね笑笑」
「千紀…」
「あ、気にしないで!別に慰めて欲しいとかそういう訳じゃないから!」
「千紀は良い奴だよ。まだ出会って間もないけど、俺は千紀のいいところいっぱい知ってる」
「みなと…ありがとう!そう言ってくれて嬉しいよ!」
「…俺にすれば?」
「え?なにを?」
「専属執事、俺にすればいいじゃん」
「え?!湊音が?!」
「あぁ。」
「い、いいの?私で…」
「当たり前だろ?家柄とかなんかでトップとか関係ない、千尋がいいんだよ」
「み、みなと…あ、ありがとうね!」
「なんでちょっと、涙目なんだよ笑」
「だ、だって!嬉しかったんだもん」
「フッ、変なやつだな。普通はこっち側が嬉しいのに」
「か、関係ないよ!」
「そうだな笑で、千紀は俺でいいのか?」
「当たり前じゃん!湊音がいいの!」
「ありがとな、そう言ってくれて俺も嬉しい。…じゃあ、契約をしようか」
(あ、そうだった…あの恥ずかしい言葉言うんだ…)
「どうした?」
「あ、いえいえ!」
「そっか?じゃあ手だして?」
「あ、はい。」
(うわぁ。湊音が私に膝まづいてるよ…なんか、悪いことしてる気分笑)
「スーハー、我にすべてを捧げよ」
「3年間を共に過ごし、全身全霊で主人に仕えることを約束します。」
「…」
「…」
「な、なんか恥ずかしいね!」
「そうか?みんなやることだぞ?」
「そ、そうなんだけどさ、なんか、指輪交換って結婚するみたい笑」
「あー確かにな笑なんで指輪なんだろうな」
「ね!それは思った」
「ま、契約も交わしたことだしこれからもよろしくな」
「こちらこそよろしくお願いします」
「じゃあ明日から昼休み迎えにいくから」
「え?なんで?」
「なんでって、あたりまえだろ?主人の近くにいるのは」
「そ、そうなんだ?」
「それと、お昼ご飯は持って来なくていいから、俺が持っていく」
「え?!そんなの悪いよ…」
「これぐらいやらしてくれ、な?」
「うっ、わ、わかったよ…ありがとうね?」
「あぁ、助かる」