小学生になったあたしは、家族の目を盗んでは毎晩鼻を洗濯バサミで挟んでいた。

2年生になる頃には、直挟みは痛いので間にタオルハンカチを入れ込むという技まで習得していた。ティッシュや綿のハンカチでは薄すぎて痛い。タオルハンカチであることが重要なのだ!
これを続ければあたしは外国人に間違われてしまうくらい鼻高美人になってしまうのではないだろうか。そうなったらお母さんに青いドレスを買ってもらおう。シンデレラとお揃いのやつ!!




しかし、ある日その光景をお姉ちゃんに見られ夕食時に家族の笑い者にされたことで、あたしの鼻高計画は実現せず終わった。


無念。