「ごめん、ごめん寝坊しちゃってさ」 さすがに自分の制服姿に見とれてたなんて言えない。 「早く行くよ、先生来たあとだとまた恥かくよ」 「ありがと!さすが心尋愛してるよ」 「馬鹿なこと言ってないで早く行くよー」 心尋ははぁとため息をつきながらやれやれって顔をした。 私は苦笑いしながら、心尋とクラス表に目を移す。 えっと、広瀬、ひろせ…。 あっ、あった! 1年B組。 あっ、心尋も同じクラスだ。