ある意味ちょうど良かった。


私は遅刻したにも関わらずルンルン気分で図書室のドアを開けた。


するとそこには本、本、本。


周りを見渡す限り本で埋め尽くされた素晴らしい空間だった。


でもそこにただ一つだけ違和感が。


それは入学式だというの見る限り真新しそうな制服を着た男の子が窓際にいた事。


つやつやしていて綺麗な黒い髪が風になびく。


横顔しか見えないけど整った鼻に切れ長な瞳。