おまけに朝は憧れだった赤いチェックが可愛い制服に身を包む自分の姿を、何度も鏡で見てはニヤけてた。


そんなことが重なり、今に至る。


こんなことになるくらいなら前もって制服を試着して先ににやけておくべきだった。


なんて反省をしている場合じゃない。


私はさらに走る足に力を入れた。


やっと学校が見えた!


そう思った時には既に遅くて。


同時にチャイムが辺りに響いた。


あぁ、間に合わなかった…。


そう思ったらなんだかどうでも良くなって動く足を止める。