「朝倉 悠汰(あさくら ゆうた)。」


あっ、さっきの男。


朝倉悠汰…か。


私のこと邪魔扱いした失礼なやつ。


しっかり覚えたからね。


私こう見えても結構執念深いんだからね。


私はキッと朝倉悠汰を睨んだ。


まぁ、当然、彼は私の視線には気づかなかったけど。


「おい、広瀬!次、お前の番だぞ!」


「あっ、はっはい!」


私は先生の声にびっくりして勢いよく席を立った。


彼に気を取られて自分の番がきたの気づかなかった。