「咲坂(サキサカ)さん、ここ教えてもらっていい?」 休み時間、少し頬を染めながら 近付いてきたクラスメイト。 「うん、私で良ければ」 ニコっと笑ってソレに答えれば 嬉しそうに前の席に座りノートを広げる。 そんな私たちの様子をみて、 「え〜あたしも咲坂さんに教えてほしい!」 「あ、俺も!!!」 「ズルイ!私も混ぜて!」 クラスメイトは次々に集まる。 成績優秀、容姿端麗、品行方正 まさに最強の三拍子が揃った 私、咲坂ユズのもとへ。