「城戸家は帰った。うちと鈴の両親は向こうの部屋で話してる。」 襖の間から見える雪が指さす方の部屋からは笑い声が聞こえていた。 「そう、なんだ…」 それにしても… 「まさか雪が久遠家だなんて…」 「…ごめん。」 申し訳なさそうに謝る雪。