「じゃあ俺にわがまま言ってみなよ。」



雪は手を広げて私の方を向いた。




「雪に…?」




わがまま…色々あるよ。





「…おう。昼飯のお礼に。」




今だけ、雪が飼い主に忠実な犬みたいに見えた。