―チチチチチ…


朝の眩しい光。


小鳥のさえずり。


微かに香る朝のトーストの匂い。

そして…


「おはようございます。」


「ぎゃーっ!!なんでいんのよ!」


せっかく爽やかな目覚めのはずだったのに。


最近はいつも小森くんの声で起きるという……。


「はぁ〜…」


もうため息が止まんないっつぅの。


「朝からため息なんていけませんよ。
幸せが逃げてしまいます。」


「いや,ちょっと,近いから。」


いつの間にかベッドに腰を降ろし私の髪に触ろうとした小森くんを押し退けながら言った。