「ただいまぁー…」


午後8時30分。


私は午前よりも重くなった足を引きずり家に帰った。


「可憐お嬢様!遅かったではないですか!携帯に連絡をしても出ませんし…私はもう心配で…うぅっ」


「な…泣かないでよ葉山さん!
ちょうど友達に会ったから一緒に夕飯食べてたんだ。」


―嘘。
ほんとはただよっちゃんの店に結局はまた戻ってた。


どうしても家に帰る気にはなれなくて…