「私…どうすれば良いのかわからなくて…それをきっかけに母の病状も悪くなって…うっ…」


涙はいっこうに止まらない。


「ねぇ。名前は?」


私の声に少女は振り向いた。


「三澤…ゆかりです…」


「ゆかりちゃんか…」


私はゆかりちゃんの手を握った。

「こうやって出会えたのも何かの縁だ。これからは一人で抱え込まずに私に相談してよ。ねっ?」


「でも…迷惑じゃ…


「迷惑なんかじゃないですよ。」