「はい…いきなり朝起きたらいなくて…ただこの置き手紙だけが…」


少女は鞄から二つ折りにされた紙きれを出した。


そしてゆっくりと開く。


「探さないで下さい…ってひどいなこりゃ。」


よっちゃんも思わず眉を寄せた。

「思い当たる場所は?」


「行ってみたんですが…全然見つからなくて…」


少女の目からまた大量の涙が溢れ出した。