「「まじかよ!」」


よっちゃんと私は思わずハモる。

「二人とも落ち着いて下さい。」


小森くんは私たちを厳しく睨んだ。


「すまんすまん…」


よっちゃんがカウンターから乗り出た体を引っ込める。


「父が起こした会社が潰れてしまい…その時の借金が返せてないみたいで…」


「みたいで?」


「…はい。」


「今あなたのお父さんはいないんですか?」


と小森くんが質問をした。