いきなり敬語じゃなくなったのと

小森くんの唇が耳に触れそうな近さとで


顔がぼっと熱くなった。


ゆっくり顔を上げると


小森くんは変わらず微笑んだまま。


「じゃあまた…家で。」


とまた耳元で囁く。


さらに熱くなる体。


心臓はドキドキうるさい。


小森くんて…何者!?


私は,小森くんが隣の教室に姿を消すまで


その場から動けなかった。