渋々リビングへと足を向け


こっそりと椅子に座る。


目の前には湯気が漂う朝食たち。

あぁー…うまそ。


鼻をヒクヒクさせていると


「匂いだけじゃなくて食べて下さいね?」


上から聞こえた声。


「…ふぇっ!?」


そろーりと目線を上に上げると


小森くんが悪戯に笑いながら
紅茶が注がれたカップを私の前に置いた。


また見られた……


最悪っす…マジで…


なんでいつも変なタイミングで出てくるわけ!?


計算かっつの。


「じゃあ俺も食べようかな。」


そう言って小森くんはエプロンを外した。


…ん?んんっ!?