私は小森くんをよそに走って洗面所へと向かった。


だからって…部屋まで入ってくることなくない!?


寝顔…見られたよね?


まじ最悪っ!!


でも…朝からあの笑顔は悪くないな…


「朝御飯の支度できましたよ。」


「っだぁー!!何でまたいるのよ!」


いつの間にか鏡に写っていた小森くんに後ずさる私。


「…あっ…」


「へっ…なに?」


無表情のまま近づいてくる小森くん。


ちょっ…何?えっ…えっ?


ふと伸びた小森くんの手が私の髪に触れた。


「……?」