目が覚めると、隣に小森くんは居なくて


代わりに冷たいシーツがすぐ隣にあった。


急に怖くなった。


考えてみれば、最初から私の生活の中に小森くんは居なくて


むしろ小森くんの生活の中に私はいなくて…


これが当たり前なんだ。


そう思えば思うほど肩は震えて、私は布団に包まった。


強くなきゃいけないと決めたくせに、ほんとは一番支えが欲しい。


抱き締めてくれる、温もりが欲しい。


ああ、ダメだ。


離れていかないで…







「可憐さん…?」