「あーいや、別に…


「うそ!絶対何か隠してるだろ!」


私は横に座っていた小森くんに
ずいっと近づいた。


「いや、なんもないって!」


「あやしぃー…」


なんて睨んで見せると


「それよりさ…」


―ドサッ


さっきまで同じ目線にいたはずの小森くんは、今私の上にいる。


ん、なんで?…なんで!?


「男のベッドの上に、しかも風呂上がりにいるとか、警戒心とか無いわけ?」


「…なっ!」


ニヤリと口角を上げ、余裕の笑みを見せる。



「まぁ…付き合ってるんだし…いっか。」


「は!?ちょっ…よくなっ…」



そう言い終わるよりも前に
私の唇は奪われていた。