「突然発作が起きたようで…薬が効き始めればお医者さまは心配ないとおっしゃっていました。」 「発作て……優なんか運動でもしたの?だって…最近調子良かったのに。」 「それが、私にもわからなくて…けれど…」 「なに?」 葉山さんは、戸棚の上にある何かを掴み、そっと開いて見せた。 「これは……」 「おそらく、野球のボールかと。」 野球なんて…なんでいきなり?