ゆかりちゃんの事件も一段落?したこの頃、 私は一本の電話で慌てて教室を飛び出した。 そう。それは、わたしの弟である優の容態が急変したらしい。 最近まで安定してたのに… 一体どうして…? 「優っ!」 息を切らし、病室の扉を開けると苦しそうに息をする優の姿があった。 「可憐お嬢様…」 家の使用人の一人である葉山さんが心配そうに私を見上げた。 「優は…優は大丈夫なのか!?」