見るたびにガラが悪くなってるな、こいつ。
さすがヤンキーの娘。
て、私もか(笑)
「ねぇ、ゆかりちゃん。」
「なに?」
ふーっと煙草の煙を吐き出す。
もちろんその煙はふわふわと舞い私にまで辿り着く。
相変わらず、嫌な臭いだ。
「小森くんは、あんたの元には帰って来ない。
寂しい心の隙間に入り込んで、いいように操るあんたなんかに、
小森くんはふさわしくない!」
「…は?」
「私をどんだけ傷つけたってかまわねぇよ。
だけど……小森くんの気持ちを弄ぶようなことは許さない!」
久々に怒鳴った気がした。
吐く息が僅かに震えてる。
そして握った拳も。
怯むな、私。
勝負はここからだ。