――――――………
「あんたはほんっとに素直だよね。」
振り向くと、嫌味な笑みを浮かべたゆかりちゃんが立っていた。
「素直とか、関係ない。
私もちゃんと話さなきゃいけないことあるから。」
私も負けじと睨み付け、
ゆかりちゃんへ一歩近付いた。
ここは、ゆかりちゃんの家の近くの倉庫。
コイツと同じように、冷たさが充満している。
「学校抜け出すなんて、後で大変じゃない?」
「抜け出さないで留まるほうが、気が気じゃないよ。」
「…そ。」
ゆかりちゃんはそっぽを向いて、煙草に火を付けた。
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