「えと…どんな家に住んでるの?」

「俺の家ですか?」


私は何も言わず頷いた。


「俺の家は…笑っちゃうくらいの貧乏ですよ?」


「貧…乏?」


「はい。」


小森くんは目尻を下げて笑った。

「だから,俺が働いて生活していくしかないんです。…妹にはこれから寂しい思いをさせちゃいますが…」


「妹さんはどうしてるの?」


「今は親戚の家にいます。」


そうなんだ…。


小森くん大変なんだ…


「私も…弟が体弱いんだ。」


小森くんは少し驚いて私を見た。