夕食後,私は小森くんと(強制的に)二人で話すことになった。
「本当にこの家は素晴らしいですね!食事も美味しいし…部屋は綺麗だし…」
小森くんの目は外のスポットライトのせいなのか,興奮してるせいかキラキラと輝いていた。
…たぶん興奮してるんだよね(笑)
「…妹にも…見せてあげたいです。」
「…え?」
私は下を向いた小森くんを覗きこんだ。
…悲しそうな顔。
「ねぇ小森くん…」
「はい?」
小森くんは慌てて私を見る。
初めてちゃんと顔を見た気がする。
少し茶色がかった髪。
地毛かな?
白くて綺麗な肌。
少し目尻が下がった優しい瞳。
高くて細い鼻。
……めちゃかっこいいんすけど!!