ゾッとした。
小森くんの口からそのことを聞かされて、真実だと、嫌でもわかってしまったから。
「…ごめんなさい!!」
私は小森くんの腕にしがみついた。
「私…何も知らなくて…ほんとに…ごめん…なさい…。
ゆかりちゃんにも言われたんだ。私、どうすればいいのか、わからなくて……
でも、どうしたって小森くんの両親は戻ってこない……
悩んだの、考えたんだよ…私、私……」
「…可憐さん……」
もう涙でぐじゃぐじゃになった私の顔。
こんな情けない姿、好きな人に見せたくない。
だけど、本当に申し訳なくて…
どうすれば罪滅ぼしになるの?
どうすれば小森くんは笑ってくれるの?
どうすれば、小森くんは幸せになれるの?