「だいたいね、あんたと小森さんがくっつくなんてありえないのよ。」
鋭い瞳は、私を真っ直ぐ捕らえ動きまでもを阻止する。
まるで金縛りにでもあったみたいだ。
「かなり失望したでしょうね。」
「…く…は?」
「え?」
「小森くんは…今どうしてるの?」
上手く動かない口を、
喉につかえた言葉たちを、
必死の思いで繋ぐ。
「彼はね…」
薄い唇の口角がゆっくりと上がる。
私はその動きを
すがるように見つめた。
「今、ここに来てるのよ?」
時が止まった気がした。
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