あー,そっか。
と杉山くんも納得したように
手をポンッと打った。


「それより…シャワー借りてい?」


「いい…けど…」


「けど?」


杉山くんはチラッと私を見て
また視線を外した。


そしてボソリと一言。


「俺が欲情しないうちに,よろしく。」


やっぱコイツ変態だ〜!!!


「絶対,すんなよ?!」


私は慌てて,浴室へと向かう。


「あ,そこトイレだよ?」


「え…お風呂場は?!」


「もーちょっと,奥。」


杉山くんは茶色の扉を指差す。


「奥っ…て,あれ?」