言葉に詰まる。


小森くんの両親を死に追いやったのは,親父の仲間。

そんなことを話したら,
私がヤンキーの娘だってバレる。

それは…それはかなりまずい!!

どうしよう…なんて説明すればいい?


「別に,言いたくないなら無理に言わなくていいから。」


「あっ…えと…」


「だから,いいってば。」


杉山くんは私の慌てっぷりに苦笑する。
そのあと私の頬に触れた。


「今は,ゆっくり寝てな?」


―なんか,お兄ちゃんみたい…

そんなことを考えながら
私はまた深い眠りについた。