「さすがに病人は襲えないから。」


なんて言って,ニヤリと笑った。このエロ男が。


「それよりさ…」


「うん…?」


「一体なにがあったの?
こんなに…髪も濡れてるし…」


杉山くんは壊れ物を扱うかのように私の髪に触れる。


「これ…は…」


今,杉山くんと目を合わせたら泣きそうだったから
あわてて目を背けた。