―ここ,どこだ?


部屋からは,嗅いだことのない
少しきつめの香水の匂い。


首を傾けようとすると
頭が激しく揺れて,断念した。


深いため息と共に,自分の掌を額に乗せた。


「熱…あるのかな…?」


ポツリ呟くと


―ガチャッ


「あ,起きた?」


杉山くんが顔を出した。