その言葉を待ってましたと言わんばかりに,ゆかりちゃんは笑いながら答えた。
「うん。小森さんは私達の仲間も同然。
本人には,まだ言ってないけどね?」
あははと笑ってみせる彼女に,もう言い返せる強さはなかった。
私は…結局騙されてて,
小森くんの親を追い詰めたのは
親父の仲間?
嘘だ。
信じられない…信じたくない!!
「残念だけど,全部ほんとよ?
親がいない今,頼るのは小森さんだけだったのにね。
そんな存在も,このことを聞いたらー…一気にさよならね。」
「お願い!それだけは…っ」
―ガタン。
ゆかりちゃんが立ち上がる。