あ…!もしや……元ヤン??


「奥様とうちの母親が古くからの友達らしいんです。」


そっちか!
変なこと言わなくてよかった。


「でも…俺の両親は事故により他界してしまって…」


「…えっ!そうなの?」


「はい。」


少年は悲しそうに笑った。


「そのあとの俺の生活を小笠原さんが助けてくれていたんです。
今日俺が生きてこれたのも小笠原さんのお陰です。」


んな大袈裟な!
…でも大変なんだよな。


だってこんな若いのに親がいないなんて…


「兄弟とかはいるんですか?」


「はいっ。妹が1人。」