「まぁ,うちの母さんと小森くんのお母さんが知り合いらしくてさ?
それでまぁ…その…うちの使用人になった…みたいな?」
「えぇ〜,今のだけじゃよくわかりませーん。」
「私もわかりませーん。」
まるで小学生のように手を上げる二人。
ほんと…バカでしょ,君たち。
それよりも,私も聞きたいことが…
「杉山くん。ちょっと聞きたいことあるんだけど…」
「んっ?なに?もしや,俺のこと?」
なんてにっこり笑う。
「いや,今の流れだったら間違いなくあんたじゃないでしょ。
小森くんのことで。」
「なーんだ。爽太か。」
とわざとらしく唇を尖らせた。