だ…誰だ?


「あー…小笠原ならここにいるけど。」


よっちゃんはココアに蒸せた私を指差す。


「え…小笠原さんですか?」


まじまじと見つめられてなんだか恥ずかしいじゃないか!


てかちょっとカッコいいんですけど!!



「あぁー…あなたの探してる小笠原かはわかりませんが…」


「あっ…!」


その少年は鞄から紙を取り出すと

「えっと…小笠原可憐さんという娘さんがいると伺ってます。」


「あ,家です。それ。」


って何普通に言ってんだよ私!!


「ほんとですか!?よかったぁー。
迷っちゃったから心配しました。」


そう言って可愛い笑顔をみせる。