―ガチャッ…


いきなり開く優の部屋のドア。


葉山さんかな?

そう思って顔を上げようとすると


「爽太お兄ちゃん…!」


―はい?今なんと?


だって,ありえないよね。
小森くんは明後日帰ってくるんだもん。


絶対違……


「ただいま。」


「…えっ?!」


嘘…でしょ…?


そこには
紛れもなく,優しく笑う小森くんがいた。