なのに葉山さんは,お嬢がこんなことしなくて良いて聞かなくてさ。
ほんと心配しすぎだよ,葉山さん。
ありがたいんだけどね?


「ほらっ。それより葉山さんは優に薬お願いします。」


「わりました…でも,危険な真似はしないでくださいね…?」


「危険て?」


葉山さんは私をチラッと見て
天井を指差した。


「天井は掃除しなくてよろしいですからね?」


なるほど。私なら梯子を使ってやりそうだと考えたわけだ。


…たぶんやるわ。(笑)


「わかった,わかった!大丈夫だから。ねっ?」


葉山さんは心配そうに眉を寄せながら部屋を出た。