小森くんは不快そうに眉を寄せる。


「だから…あの…こういうことは恋人同士がやるもので…だから」

「なら,付き合おうよ。」


「………はっ?」


「なら,恋人同士になろうよ。」

なにを言い出すんだコイツは!
恋人てそんな簡単になれるもんじゃないだろ!


杉山くんみたいなこと言うな,まったく。


「あのねぇ〜!」


「ごめん…可憐さん…」


「へっ?」


小森くんはぴょんっとベッドに飛び乗り私に覆い被さる。


そして子犬のような目で私を見つめた。