「そんな風に呼ばれたら…我慢できなくなる…!」


「へっ?…きゃあっ!」


小森くんは私を抱き抱えて歩きだした。


「下ろして!」


「何で?」


「だって…重いから…」


恥ずかしくなって下を向くと


「全然重くないよ?まぁ,下ろしてほしいならここで下ろすけど。」


そこは固ーいフローリング。
いや,ここは絶対痛いでしょ。


「せ…せめてベッドまで…」


私は自分で言った後に口を押さえた。


そろーりと小森くんを見ると
悪戯に笑っている。