背中にあった温もりが離れる。

すっと風が吹いた

髪が顔にかかって一瞬目を閉じた

目を開けたとき

先輩の顔は私のすぐ目の前にあった

え?

驚いて目をつぶったら

先輩の唇が私の唇に触れた

その瞬間私の体がピクッとなった

先輩がそれに気づいたのか

先輩の唇が私の唇を離れ

かわりに先輩の手が私の頭にのった

先輩は私の頭をくしゃっとして

少し笑ってごめんと言った。