その帰りのことでした。

先輩が寄り道しようと言ったのです。

そこは少し高い場所で、少し暗くなった町がとても綺麗にみえました。

先輩は、もう薄暗いからと私を家まで送ってくれました。

お礼を言って家に入ろうとしたとき

先輩が私の後ろからぎゅっとしてきました。

私は驚いて少しかたまっていると

先輩の声が耳元できこえました。