素敵な恋がしたい


かっこよくて優しい彼氏が欲しい


それは、美人でもブスでも変わらない_______








中学生になって初めて恋をした。

私、春井美緒は中学二年生。

相手は一年の時同じクラスだった山浦春樹。


順調に進み結果的に付き合うことができた。

その時は幸せだった。

記念日に手紙交換したり、誕生日に祝ってプレゼントあげたり、一緒に帰ったり…


「何があっても美緒のこと嫌いにならないから」
「大好き」


そんな言葉を私は何回くらい聞いただろう。

確かに幸せだった。

大好きだった。




だけど




やっぱり、続かなかった。





私はちょっと普通の女子とは違う。

ちょっとしたことで不安になるし、すぐに病んでしまう。

ある時は自傷行為だってしてしまう。

驚くほど自分に自信がない。




体育祭に文化祭、みんなと同じように充実した毎日を送っていた。

でもやっぱり、死にたくなった。

立ち直れそうになく、毎日のように教室で手首を切り続けた。

痛みはなく、ただ単に苦しみから逃げたかった。





春樹は、そんな私が嫌になったらしく
他の女子と遊んでいた。

意味もないのに涙を流し、当たり前のように自分を傷つける…

そんな日々が続いていた…