「あぁそっかぁ。
あたしバカだったわ。
優香ありがと!!
ってキャッ優香スピードあげてぇ!!」



マキがいきなり急かす。
うちは言われたとおりにスピードを上げ、裏道に入った。




「なんなわけ?」


「あの男、追いかけてきてんのぉ…」



半泣き状態のマキ。


あの男、やっぱ怪しいわ。



男だから早いし…。


なんとかチャリを裏道から大通りへ。
また大通りから裏道へと
ぐるぐる行き渡り、
なんとか男を巻いた。