総司は寝ていた布団からゆっくりと起き上がる。
「一徹さん。坂本龍馬を斬るんですか?」
・・・総司にも筒抜けか。
「さぁな。」
「分かりやすいですね一徹さんは。」
「・・・・・・。」
「私はあの人が嫌いです。
北辰一刀流 免許皆伝の腕前を持っていながら、
西洋の鉄砲を使って・・・
私が信じてきた、
刀の道を否定してしまうんだから。」
「“ぴすとる”
と呼ばれる片手で扱える飛び道具か。
確かに刀の間合いに入る前に、
それを撃たれたら負けだな。」
「私は天然理心流を・・・・
近藤先生や土方さん、新撰組の仲間達を、
誰よりも大切に思っています。
坂本は・・
そんな私の愛する全てと相反する男です。」